7月29日,御徒町の「吉池」鮮魚館で,バイがバイされていたので購入.
バイ Babylonia japonicaは,日本~韓国南岸に分布するバイ科の巻貝で,昔はベーゴマ(バイゴマ)の原材料だった普通種である.
スズ化合物によるインポセックスにより,日本各地で激減した絶滅危惧種だが,TBT(トリブチルスズ)等の規制により,外洋に面した海域では復活傾向にある.
「吉池」では600円/9個で大きい個体が売られていて,これは安い!ので即買い.
クロバイ・本バイと呼ばれる高級珍味で,現在は例えば,100g=2~3個で420円という相場.
http://item.rakuten.co.jp/syun-sakana/c/0000000128/
買ったバイを腹足孔で雌雄を判別した結果,肉抜きできたものでは雌2個体・雄4個体で,雌に擬陰茎は認められなかったが,雄の陰茎は全て矮小だった.
内湾域での個体群の復活は遅れており,瀬戸内海西部では,私の知る限り10年以上,バイの生息記録はなかったが,今年になって「水辺に遊ぶ会」によって大分県中津市で生息が確認された.
2006年5月3日,中津市,田中さんのカニ篭で採取:「水辺に遊ぶ会」提供.
投稿者: 由
0 件のコメント:
コメントを投稿