2022年6月25日土曜日

「I saw the light(正しく美しい光が,そこまで来ている)」2008/11/22

(転送)


全国の皆様へ


前川盛治・泡瀬干潟を守る連絡会事務局長


那覇地裁の歴史的な判決が出ました。確定するためには沖縄県知事、沖縄市長に「控訴するな」の声を、沖縄県議会各議員・各会派に「控訴するな」の声を、届けてることが最重要・緊急課題です。よろしくお願いします。


県議会議員名簿は下記

http://www2.pref.okinawa.jp/oki/meibo.nsf


沖縄市長は下記

沖縄県沖縄市仲宗根町26−1 沖縄市役所 東門美津子様


判決をうけて、次の文を、私たちのHPに掲載します。


11月19日、那覇地裁判決は、泡瀬干潟埋立の歴史を大きく動かした

前川盛治・泡瀬干潟を守る連絡会事務局長


苦難のたたかいであった泡瀬干潟を守る運動に、まさに歴史を大きく変える、那覇地裁の判決が下った。

 公判で裁判長が読み上げる言葉は、最初は「却下」「認められない」が続き、完全敗訴かと思っていたその後、「知事は・・・一切の公金を支出し、又は契約を締結し若しくは債務を負担してはならない」と言葉が続いたときは、一瞬わが耳を疑った。その後1,2分読上げが続いたが、胸が高まり、言葉がよくわからない。

 閉廷直後、あらかじめ用意した判決垂れ幕の掲示のため、弁護団長の原田彰好弁護士に、「一部勝訴でいいよね」と確認したら、原田弁護士、御子柴慎弁護士、堀雅博弁護士、白川秀乃弁護士も興奮し、それでよいとの確認。大変な事態が発生した。急いで「一部勝訴」の垂れ幕を捜したが、「勝訴」「原告意見一部容認」「不当判決」しか用意してなく、急いで二つをかさね合わせ「一部勝訴」をつくり、あらかじめ掲示を依頼していた桑江直哉(連絡会幹事)さんに、法廷玄関まえに走らせた。

 判決は、画期的であった。要旨は次の通りである(詳細は、泡瀬干潟を守る連絡会のHP、awase.netを見てください)。埋立事業に経済的合理性は無い。県知事・沖縄市長は今後、埋立事業の公金を支出してはならない。これまで支出した金額の損害賠償は却下。アセスは、予測において検討が不十分、予測と検討がなされていないなど不十分も散見されるが、

アセス法に反する違法なものであるとまでは言うことはできない。

 公判後開かれた、事後集会は喜びを分かち合う場になった。判決の要旨を報告する原田弁護士も感極まったのか、「一部勝訴、東門市長の工事見直しが大きかった」の言葉も途切れがちある。御子柴弁護士、白川弁護士、堀弁護士らも「皆さんやったね、良かったね、みんなのたたかい、努力が報われた」と報告した。訴訟を支援する会の亀山統一代表(連絡会副代表)も、子どものようにはしゃぎまわり、あっち行ったり、来たりの後「皆で喜びを分かち合おう、弁護団に感謝」と上ずった言葉で気持ちを表現した。原告代表の漆谷克秀連絡会共同代表も顔を紅潮させ、感動の涙を浮かべ、これまで長い戦いを支えてきた原告の皆様や弁護団に感謝を述べた。

 この判決は、沖縄、本土における自然環境保全の戦いに大きな励みになり、それを支える大きな意義がある事はいうまでもない。対費用効果がない、経済的合理性がない無駄な公共事業が行われ自然が破壊されてきたこれまでの歴史に終止符が打たれたといっても過言ではない。諫早湾堤防の一時開提の福岡高裁判決に続き、この那覇地裁判決は、環境破壊が続く日本の歴史を大きく変える1頁になるものと思われる。

 さて、今後の戦い方である。この判決を確定させるため、沖縄県・沖縄市に控訴を断念させる取り組みが最重要・緊急課題である。全国各地の団体から、県・市に「控訴するな」の声を届けることが急がれる。

 私たちも、判決後直ぐに県・市に「控訴するな」の要請を行った。判決の当事者ではないが、埋立事業の当事者である国(沖縄総合事務局)にも「工事中止」を要請した。

 11月23日は、午後5時から、シンポジウム「これでいいのか!?泡瀬干潟埋立!!~09年1月から始まるサンゴの生埋めを中止させよう~」が、沖縄市産業交流センター(泡瀬漁港・パヤオ隣)で行われるが、そこでの討論をえた決議・アピールをもとに、沖縄県・沖縄市・内閣府・環境省に要請する。とりわけ、沖縄県は控訴するために控訴承認の手続き(県議会土木委員会での審議28日・本会議での承認12月3日)をすすめているので、週明けの11月25日~12月3日の取り組みが重要になる。私たちは、この間県議会各派に働きかけ「控訴断念」させたい。幸いにも、県議会は「野党逆転」の状態である。県が控訴断念すれば沖縄市は自ずと控訴することができず、地裁判決が確定し、「泡瀬」中止の事態が確定する。

 暗闇の中で、微かな明かりでも探そうとしてきた戦いの歴史に大きな朝日が昇るときが、今間じかにきている。


投稿者: 由

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