沖縄の泡瀬の埋立工事は続いている.
これは,泡瀬干潟の南側で,いかにも砂漠といった感じでしょ.
今年は,アーサもモズクも,殆どできなかった.
このあたりには,かつては海草藻場もあって,ウチワガイなどもいたものだが,見る影もない.
バケツを持った淋しい男が写ってるこの写真を見ても,埋立地のでかさが分かるでしょう.
工事による海水の濁り・浮泥の堆積で,海藻や貝類は大きな打撃を受けている.
しかし,沖縄県の港湾課の人間が,「汚濁防止膜を張っており,またモニタリングも行っているが,工事による海水の濁りはない」と語るのを聞いた.もちろん,内閣府も繰り返しそう言ってるのだ.
これは文書で読むと,「やれやれ,またか」と思うだけだが,そう言ってるのを現実に聞くと,馬鹿馬鹿しいのを通り越しすぎて,笑いがこみあげて来る.私は,腹がよじれて,死ぬかと思ったよ.
これだけの工事と浚渫をやっていて,海水が濁らない技術があるなら,ノーベル賞は楽に取れるだろう.人間以外の生物がどんなひどい目にあっていても,彼らはいくらでも嘘をつく.因果関係が証明できないという「科学の最高の恩寵」の元で,モニタリングという都合のいい友人も助けてくれるわけだ.要するに,現実などは,言葉と数字でどうにでもなるというわけさ.
素晴らしい不条理と人間の悲哀ではないか.誰かこいつらに直木賞をやってくれ.科学など,文学の敵ではないのだから,実に奴らにふさわしい賞だ.
投稿者: you
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