昔の漫画を読むと,昼間から酒を飲んでいる親父は,当然のように女房や子供に酒を買いに行かせている.しかも当然のように金を渡さないから,酒屋が「しょうがねえなあ,つけがずいぶんたまってるんだけど,買って帰らないと怒られるんだろ」と酒を持たしてくれる.
人間のクズやアル中であっても,父親の権威というものは「恋の片道切符」や「天皇のパスポート」のように強烈に保証されていたのである.「腐っても鯛」というわけだ.
しかし,腐っても鯛だから食べましたとかおしかったという話は聞いたことがない.なにが「腐っても鯛」なのだろうか.諺にはこのように,全く意味がないのに説得力だけはあるというものが多いので注意が必要である.
とにかく,父親に優しい社会が再びやってきて,私が昼間から酒を買いにいかなくてすむように祈りたい.しかし,天皇や皇族はどうやってパスポートを取っているのだろうか.ちゃんと,パスポートセンターに行ってるんだろうか.
最高に敬愛するミュージシャン・えみちゃんと酔っ払いの親父
(昭和35年,コザ,なんた浜)
投稿者: 由
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