「山で朽木をはぐる」という奇妙な仕事も世の中にはあるわけで,それで「ウオッ」と思わず大の大人が叫んでしまうような,巨大ムカデとかゲジとかと並んで,いい感じなのがこのヤマナメクジ.いくら大きくても10数cmだし,刺したり噛み付いたりもしないし,殆どじっとしてるだけなのに,人間にある恐怖を与えるところが偉いと思う.山の神とは,ある種,こういうものかもしれない.
陸貝屋の間では「やまなめ」という明らかな僭称で呼ばれており,「やった~!見つけた~」とか言って喜ぶ人はもちろんいないし,採集されない場合も多い.気持ち悪さをかもし出すことで,人間の採集圧から逃れているわけで,その意味では進化的に成功しているのかもしれない.
投稿者: 由
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