西表島・浦内の紅露工房を訪ねると,金星さんはこれから石垣島での結婚式に出かけるため,島唄を馴らしているところだった.
石垣金星さんは,歌者(うたむん)・海人(うみんちゅ)・農夫・歴史学者であり,西表で最も古い部落・祖内の要であり,西表・八重山・琉球の自然・人・文化を守るために戦い続けているシャーマンである.
結婚式のリハーサル中で,金星さんの唄を4曲も聞けたのは,とてもラッキーだった.
歌や音楽や芸能のあるべき姿を,西表で,琉球で,いつも再確認する.
そこでは,今もまだ,音楽・芸能が万人とその暮らしと共にある.
それは誰にでもできることであり,自分にしかできないことだ.
多くの観光客は,その土地の自然や人と向き合わずに,自分のためだけの癒しを持ち帰ろうとする.いいだろう,あなたたちがいくら盗もうとも,この亜熱帯の愛は失われることがない.人間は泉だ.
投稿者: 由
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