山口県知事は,上関原発埋立免許について「決して喜んで交付したわけではない」と言ったそうだが,せめて「苦渋の決断」と言えなかったのだろうか.その国語力を疑う.
「決して喜んで~したわけではない」というのは,戦争犯罪者を初めとして多くの犯罪者の語録にあるように,「悪いと分かっていてやりました」ということだ.
そりゃそうだよね.
「地震に備えた活断層調査を行うことなど6項目を文書で要請した」ということは,地震についての調査が充分ではないことを明らかにしている.地震への安全性が確認されていないのに,原発の埋立用地を作るなんていうのは,小学生に聞いても「おかしいですね」と言うに決まっている.
この一点だけでも,埋立免許を申請する方も,認可する方も,気が狂ってるとしか言いようがない.「地震があったら,すごく危険ですけど,多分大丈夫だから,あなたの家の前に置かせて下さい.いや,あんまり調査をしてないんでね,正直私にもよく分からないんですわ,がっははっ」ということだ.「気が狂ってる」というのは褒めすぎだろうか.
既に,上関原発建設計画地の地盤は脆いので,原発の建設に適さないという地質学者の指摘もある.
「権力者たちの度重なる判断の誤りによって,日本は太平洋戦争から第二次世界大戦の泥沼へ突き進んで行くのであった」というナレーションが聞こえてきそうだ.
冗談ではないよ.
「がんじがらめ」という日本の政治システム,日本人の思考と行動パターンは戦前からいささかも変わっていないではないか.
不幸な未来を救うことができる最大の近道は,最高権力者の英断である.
投稿者: 由
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