春が足早にリズムを刻んでいる
地下のあの店でも みんな忙しく働いているだろう
太平洋をゆく船の上を風が吹き
船乗りたちの心臓は急ぐ
君が僕の名前を呼んでくれるだけでいい
ツバメたちが南半球からやって来る
巣を作り 子供たちを育てるために
春は悲しくて 目をあけていられない
ピンク色の霞の向こうがわに君がいるのに
悲しくて 目をあけていられない
あの大昔 南太平洋の島で踊っていた頃(酋長だった頃)
ネバダの丘でバッファローを見ながらキスをしていた頃
(日本の)蜻蛉が飛んでいる池のほとりで泣いている妹の下駄をさがしていた あの昔
日が暮れて母親が僕たちの名前を呼んだ
雌牛のようにせつない優しい声で
ピサの斜塔は傾き せむし男の涙は落ちる
マリアは教会へ急ぎ 牧師たちをやりこめる
愛は荷車に乗せられ 埃の舞う丘のてっぺんまで来た
僕は春の北風の中で思っている
君が僕の名前を呼んでくれるだけでいい
君が僕の名前を呼んでくれるだけでいい
投稿者: 由

0 件のコメント:
コメントを投稿