また大潮のある日,私は江ノ島に行きました.大潮の干潮だと,海岸を歩いて一周できるからです.
「貝作」で売られているチョウセンハマグリ.ヤキハマにすると,1個700~1000円もする高級食材.
磯に降りると,すごく潮が引いていて,岩礁に高級食材・イワガキが張り付いている.誰も気がついていないようだけど,これは500円玉が落ちているのと同じ.カキを正確に同定できる優越感に浸りながら,剥がして食べようか,かなり迷った.でも,水が汚れ過ぎていて,食べるのは厳しそう.
江ノ島は,すごい大自然なのだけど,湾奥の方では海水の汚染がすごくて,こういう環境に貝が殆どいない.潮間帯で転石を起こしても,あまりにも貝が少なくて愕然とした.イシダタミがやっと1個とかで,この日はニーナでも拾って食べようと思ってたのに,がっかり唖然.
外洋の方に行くと,だんだん貝が豊富になる.
埋め立てなどよりも,化学汚染の方が海洋生態系に深刻な影響を及ぼしていると,いつも思う.洗剤,シャンプー,農薬,除草剤,マツクイムシ駆除薬の空中散布,カタツムリやナメクジを殺す薬,塩素消毒.こうしたもの全てが,最後には海に流れ込む.塩素消毒は,養殖場や原子力発電所で,フジツボやカキなどの付着生物を駆除するために行われている.それが海に流れ出すのだから,貝がいなくならない方がおかしい.
海が地球の母親であるとすれば,私たちは延々と母親の胎内を汚しているように思う.
投稿者: 由
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