佐賀県玄海町の神社で,久しぶりにシーボルトコギセルに出会った.
樹上性のキセルガイで,ここではクスノキやマキに付いていた.
こうしたキセルガイ類は,九州では「夜泣き貝」と呼ばれ,赤ちゃんの枕元に置くと,夜泣きやおねしょが治ると伝えられている.神社の神木などに生息するので,その御霊験も信じられたのだろう.
「ほうじゃ」とも呼ばれ,これはウミニナ類と同じ呼称なので,細長い巻貝がそう呼ばれたようだ.
学名はPhaedusa sieboldtii (Küster, 1847)で,和名と共にシーボルトにちなむ.
シーボルトは1830年にオランダに帰っているので,その17年後に記載されたことになる.
投稿者: yuu
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