某友達が青森から貝を連れて帰って来たとのことで,よだれを垂らしながらT大へ向かう.髭友達の青い昴で到着.鯊友達が伊豆から連れて帰って来た淡路筍に感動し,DNAを保存.某友達が鎧角笛を肉抜きする神技に,研究室が静寂に包まれる.青森のとんでもない貝に「ワラジムシかよ」と爆笑し,ビノキュラを覗いて二度爆笑.下北飛沫小螺は欲しいのを我慢したが,日本水細螺だけは10個欲しいと思う.「大きいのは1個,小さいのを3個まで」という厳しい条件で,唾液を瀧のように流し厳選すること六十余分,現地の水に活かし4個を得て,さてもう帰ろうかと思う.髭友達は「小さいのにくっついてきました」と大きいのを2個確保して,毅然としている.さも貝屋として見習うべし.
まあ,それはいいんだけど,ニホンミズシタダミじゃなくて,ニッポンミズシタダミと呼びたいなあ.
神風(かむかぜ)の 伊勢の海の 大石(生石:おひし)に 這ひもとほろふ 細螺(しただみ)の い這ひもとほり 撃ちてしやまむ
加牟加是能 伊勢能宇美能 意斐志爾 波比母登富呂布 志多陀美能 伊波比母登富理 宇知弖志夜麻牟(古事記:神武天皇)
通釈:神風が吹く伊勢の海の石に這い回っている貝がいるだろう.あの貝たちのように,這い回って敵を撃ち滅ぼしてやるぞ.ああ,貝屋は恐ろしいものよ.
投稿者: 由
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