亡霊.
亡霊というものに多くの人は左右されており,自分というものを持つことができない.
自民党の安倍の辞任から,民主党の小沢の辞任,そして両党のドタバタ劇を見ていても,岸信介とか田中角栄の自民党の亡霊に,彼らがとり憑かれていて,自我を見失っていたことは明らかである.
亡霊というのは,肉体とその思想が有する「実体」の欠落した残骸であり.その「矮小化された肉体」が怨念として引き継がれたものである.
岸には,満州で大儲けし戦後の日本を支配しようという確乎たる野望があったし,田中には貧乏・苦労からの脱却と戦後資本主義の勝利という明確な大望があった.
これらの野心・希望は,戦後日本の発展に大きく寄与して来たが,その野心・希望の本質は「飢えざる世代」には継承されなかった.
飢えていることから脱却して,本当に大儲けして,自分も国民もハッピーになろうという「幸福へのビジョン」がないから,彼らには何もできないのである.彼らは戦後政治のテクニックをなぞる存在でしかない.
「大と大(本宮ひろし)」で「田中角栄」が言ったように,彼ら「後継者」は派閥での権力闘争の方法しか受け継いで来なかったのである.安倍や小沢が,簡単に辞任しますと言うのは「喧嘩で勝てないから,僕に賛成する人がいないから,やめます」というだけのことで,政治や思想についての責任も方法論も何もない.彼らは全く中産階級のお坊ちゃんである「僕」であり,その意味では,岸や田中の方が,百辺転んでもましな男だ.
こうした個人の思想性・主体性の無さこそ「戦後レジーム」に他ならない.
「戦後レジーム」からの脱却を目指すなら,靖国の参拝とかいう問題ではなくて,何故!日米安保条約の是非や破棄から議論しないのか.糞ったれの馬鹿右翼共に,そう言いたい.
小沢が「民主党=自民党」という絶望を国民に早めに示したことは,彼の頭の悪さに起因する大きな功績であり,戦後政治の亡霊としての正しい仕事である.
自民党の一党独裁がアメリカに都合よく,それをアメリカが望んでいるのであろうか?.しかし,アメリカが全世界を破壊する能力には,日本の力なんぞ必要ないし,お呼びでないと思うけどね,民主的合意が必要なのかね.
自民党の亡霊である民主党,そして私利私欲のための自民党という亡霊,そして他人や弱者のこと・その本質的な痛みや歴史をついに理解しないであろう国体主義の右翼という亡霊.それらは,さっさとくたばって欲しい.
「右(自民党)や左(民主党)の旦那様!」
右も左もなく,右も左も俺たちを殺そうとしている.
国家という単位でしか,ものごとを考えられない奴らは,いつまでたっても民衆を殺すし,国家の真の美しさ(例えば,古事記で語られている神の不完全さ,不完全な美しさ,不完全であることの完全さ)を,いつまでも理解できないだろう.
そして,今時,芸術とかロックをやってる連中が,自分を隠して礼儀正しく挨拶するのも吐き気がする.俺は忙しいんだ,俺は一秒も退屈したないんだ,人生を無駄にしたくないんだ,だからロックとかなんかをやってるんじやないのか? 亡霊の音楽なんて,俺は聴きたくないんだよ.
さあ,アメリカが望むのか?,イスラムが望むのか?.どの亡霊が望むのか?
このくだらない思想と政治のドタバタ劇は,神が人間のために望んでいるのか? そして,いつかやっと気がつくのか? アウシュビッツをテレビで見るように.
俺たちは安らぎを知っていて,それはただだ.スマイル=0ドル(円)と書いてあるだろう.
神々が,地球と人間を試し,その頭の悪さを嘲笑していることに,まだ気がつかないのか? 腹が立たないのか?!
投稿者: 由
前ブログでのコメント
返信削除投稿者:PINKY2007/11/11 11:22
山下さん、立派な鼻の雷神様になりそう。
私も、あんな茶番にウンザリです。
でも、海辺には奇麗なバラが咲いているのも知ってる。