2022年6月12日日曜日

「敗者の冠」2007/12/7

東門美津子沖縄市長は泡瀬一区埋立容認を正式発表した.

記者会見文書によれば,「第一区域については、環境などへの影響も指摘されていることは承知していますが、エ事の進捗状況からみて、今はむしろ沖縄市の経済活性化へつなげるため、今後の社会経済状況を見据えた土地利用計画の見直しを前提に推進せざるを得ないと判断致しました。」ということだそうだ.

全文:http://193-project.com/topics/20071205_kisyakaiken.html

知事になってから,1年半以上,そして東部海浜開発事業検討委員会は今年の7月にも終わっているのに!,判断を先送りして,工事を進捗させたのは誰なのか!?

今年の8月にでも,工事を凍結できていれば,進捗状況は全く違っていたのにだ.

この工事は,いったい誰のものなのか?

東門市長誕生以前には,沖縄総合事務局は地域の要望で進めていると言い,「地元がやめると言えば,私たちはいつでもやめますよ」と総合事務局職員の何人もが何度となく豪語していた.

「どっちでもいいんだよ,俺は」と言われているのに,沖縄市は「国が進めているので,仕方ありませんね」だってさ.

さてもう,誰が実行犯なのか,さっぱり分からない.無責任さという敗者の冠.


沖縄タイムス 2007年12月6日(木) 朝刊 1面


「事業縮小」決断 泡瀬埋め立て

東門市長、1区容認2区困難視

 【沖縄】国と県が中城湾港泡瀬沖合を埋め立てて人工島をつくり、沖縄市が大型ホテルなどを誘致して活性化を目指す「東部海浜開発事業」について、東門美津子沖縄市長は五日、市役所で記者会見、人工島(約百八十七ヘクタール)の埋め立て計画のうち「現在工事中の第一区域(約九十六ヘクタール)は推進。第二区域(約九十一ヘクタール)は推進困難」と正式発表した。長年にわたり市民の意見が「推進」と「中止」に割れている同事業に「縮小」の判断を下した。

 東門市長は、第一区域については二〇一二年にも埋め立て完了することなどを挙げ、「工事の進ちょく状況からみて推進せざるを得ない」と判断。「沖縄市の経済活性化へつなげるため、今後二、三年かけて社会経済状況を見据えた土地利用計画にしたい」との方針を示した。

 一三年ごろ着工予定の第二区域は、(1)一部が米軍泡瀬通信施設の保安水域にかかる(2)絶滅危惧種の生息地域であり干潟への影響が大きいなどと説明した上で「推進困難」とした。しかし、沖合に浮かぶ第一区域には陸地と結ぶアクセス道路か、橋建設が必要なことから、第二区域にある干潟部分の一部埋め立てもあるとし、国や県と協力して課題解決当たる考えを強調した。

 市の今後の対応としては、市民参画による会議を設置して土地利用計画を見直し、国と県と事務協議を重ねることで計画の変更を図る。また市財政の負担軽減には「国と県に土地利用への参画と支援を強く要望し、土地利用の円滑な推進により地域経済の活性化を図る」と説明した。

 東門市長は二〇〇六年四月の市長選で、「事業は市民の声を聞いて判断する」と公約に掲げ推進派候補を破って当選。就任後は公募した市民と学識経験者で組織する同事業検討会議を設置し、今年七月には同検討会議から、埋め立て後の企業立地の見込みや環境問題などの情報を精査した報告書を受け取り、「結論の判断材料にする」としていた。


投稿者: 由

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