雲の影を背中に
光が光を食べている
草はもっと生まれている
すりへって消える名前
役に立たない羊たち
観光客が眺める
動かない羊たち
忘れられるためのものを残すために
地球に生えた
役に立たない羊たち
羊たちは追われて
ビルのコンクリートの中へ入っていく
そこでやっと言葉が生まれて
人は人間に話しかけた
役に立たない羊の体温の中で
人間はあまりにも偉大だ
地球から地球を産み出すだろう
でも今日 ここを吹いていた風は
誰のものでもない
役に立たない羊たちのもの
15 February 2007
投稿者: 由
0 件のコメント:
コメントを投稿