東京湾の「三番瀬を守る署名ネットワーク」が出している「三番瀬署名ニュース No. 49」に,「日本と韓国の干潟の相補的保全」という原稿を書いて,今日それが届いた.佐藤さん,田久保さん,ありがとうございました.
最近,海外の国際研究チームが,海洋生態系の破壊が現在のペースで進めば,2048年までには世界中の海産食品資源が消滅してしまうだろうとする研究を発表した(Boris Worm et al. 2006).ネイチャー・ニュースは「Sayonara, Sushi,,,」と題してこの研究を伝えた.この警告に対して楽観視する向きもあるが,日本のハマグリが殆ど絶滅寸前である状況を考えれば,これは充分にあり得ることであると私は実感している.同研究が「海洋生物多様性の喪失は食品を供給し,水質を維持し,生態系撹乱から回復する海洋の能力をますます損ないつつある」としているように,海洋生態系は「大きな負の連鎖」のただ中にある.私個人は特に,化学汚染の蓄積による,海洋生物の全体的な繁殖力の低下(再生産の不可能化),海洋食料の安全性の低下を最大に危惧している.
生物多様性の基盤である環境(生息地)の多様性も,もうこれ以上失うことができないところまで来ていることは明白である.全世界の海洋生態系・海洋資源の相補的保全のために,三番瀬のような一つ一つの干潟を守っていくことが,いかに重要かということを,ラムサール会議(COP10)を前に再確認しておきたい.
という話でしめたのですが,全文を読みたい方はメールを下さい.
貝の方の仕事がたまってしまっていて,とてもやばい.部屋も片付けなくちゃ.
投稿者: 由
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