これは「つやざき海辺の自然学校」が母体になって作られた団扇で、国東高校同級生の佐藤さんにいただきました。どうも、ありがとう!!
「カブトガニ音頭」は、1990年代に作ったものなんだけど、元は「博多じゃ 網にかかりすぎ 焼き捨てられたこともある」「南方系の遺存種で 内海 泥の海に棲む」というような歌詞もあって、「まずいな、もっと普遍的でポピュラーな歌詞にしよう」と頑張ってリメイクしたんですが、それでも下記のような感じで、自分の感性のマイナーさにあらためて惚れ直しているところです。
「うんきゅう」というのは、北部九州でのカブトガニの地方名で、昔は博多湾にもわさわさカブトガニがいて、「巨人 大鵬 卵焼き」みたいに、「うんきゅう おきゅうと 明太子」が博多っ子の大好物だったらしいですよ。
カブトガニを見て、巨大なオタマジャクシでも蟹でもなくて、「これはウンキュウである」と考えるのが素晴らしいですね。「うんきゅう」という音の中に精緻な分類学的論理が内包されているわけです。
そう考えると「カブトガニ」というのは、いかにも見たまんまというか、子供がつけたような名称で、カニと言い切ってるあたりが分類学的にはもう駄目だし、「うんきゅう」思想の深遠さに及ばないというか。
「うんきゅう」の語源を調べずに、出鱈目を述べていますが、夏の思い出として忘れてください。たしか「うんきゅう」には亀の意味があったような気もしますが、夏なので細かい分類や議論はやめましょう。「しぇからしか!」という崇高な論理的姿勢が現代人には欠如しており、執拗に真実を突き詰めたり、なんでも意味を明らかにしようとすることは、感情や詩的思考における退化であり、文化的退廃に他なりません。
投稿者: yuu
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