山里の駅に降りると,駅前には名物「鶴巻寿司」の店が何軒もあった。
ひときわ汚れた暖簾の店を選び,タンチョウの肉で丁寧に巻いた酢飯をほおばった。
「鶴の肉は初めて食うが,うめえもんだ」
「やれ,これで千年生きられるとは,ありがたや」
「鶴南蛮も頼もうじゃねえか」,壁にかかっている黄色い短冊を見て,相棒が言った。
観光地の飯屋らしく,寿司だけでなく,いろんな定食や蕎麦・ラーメンまで,たくさんのメニューがある。
「鴨南蛮が,あれだけ美味えんだから,鶴なら尚美味かろう」
「鴨が一番か,鶴が一番か! あいや,聞いてみましょう胃袋にいいいーーー」
「お客さん,お静かに御願いします」
店主は読んでいた「日刊スポーツ」から目をあげ,私たちを咎めた。
***
はい,若き日の山下由(右)と若き日の三上寛ではなくて,石川浩司ですね。
神奈川県秦野市の鶴巻温泉に行った時のもので,男3人か4人だったと思います。螺良君が一緒だった。
当時は誰もガールフレンドがいなくて,あたりまえのように男だけで温泉に行ったりしてたんですね。
娯楽に飢えていて,スマートボールとかやってました。
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