これは沖縄で「じゅうろく」という地方名のあるリュウキュウサルボオ.沖縄では現在,一般的には「あかがい」と呼ばれている.
何故,「じゅうろく」なのか? 貝の研究者だと縦肋(じゅうろく)を思い浮かべてしまう.アカガイ・サルボオ類の肋の数は重要な分類形質で,例えばヒメアカガイにはシロクサルボオという別名があって,これは4x6=24本の肋があることに由来する.リュウキュウサルボオには38本くらいの肋があるので,十肋でも十六の肋でもないから,縦の肋が多い強いという意味くらいかと思って感心した.
ところがそんな貝屋の常識は沖縄では通用しなくて,これは「毛が短く生えていて,十六の娘のアソコに似てる」からというのが正解だった.大和でもアカガイはアソコの隠語に使われるので,なるほどなあと思ったが,十六と特定するのが渋い.
しかし「十六だともっと毛深いだろう」と主張するウチナンチューもいて,まーにんねーらん.
投稿者: 由
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