2022年6月12日日曜日

「ああ災いだ 災いだ」2007/12/5 

なんだか,泡瀬の第二区の埋立をやめるという「正義」をふりかざして,第一区の埋立を容認している.

そもそも,第二区の埋立なんて,内閣府ですら,とっくにあきらめてるって話もあるのに.

埋立面積が半分になるということは,計画全体(特に経済的なもの)が大きく変わるということなのに,工事の中断もせず,「埋立ててから考えましょう」というわけだ.

それが,政治や政策と呼べるレベルなのか? まったく,あきれる.

そして,第二区だけに希少種がいるみたいな,無知蒙昧さ.

何よりも「東部海浜開発事業検討会議」の議論を反映していない,この判断.

東門市長の選挙公約,「市民にすべての情報を公開し、市民の声を聞いて判断する」なんて,今じゃ笑い話もいいとこだ.国や県とねちょねちょ密談してばかりじゃん.公約違反もいいとこだ.

環境省の連中も,まうずいぶん前から,第一区はしょうがいないよねっていうモードだった.本当にあきらめが良くて,いい子ばっかり.彼らに出来るのは妥協という政治的判断だけで,そこにある生態系の意味も価値も判断できない.


ああ災いだ,災いだ,地に住む人々は災いだ.

彼らは海のことを何も知らない.


***


沖縄タイムス 2007年12月5日(水) 夕刊 1面


泡瀬埋め立て第2区域は推進困難/沖縄市長

 【沖縄】中城湾港泡瀬沖合を埋め立てる「東部海浜開発事業」について、東門美津子沖縄市長は五日午後、臨時庁議を開き、「第一区域の工事は現行通り進める。土地利用計画は見直す。第二区域については推進は困難。具体的計画の見直しが必要」との方針を市幹部に伝えた。同日中に市議会議員に説明した後、記者会見を開いて正式発表する。

 市はこれまでに、「第一区域(約九十六ヘクタール)は工事が進んでおり、中止は難しい」などと判断。宿泊六施設が予定されている土地利用計画についても、バブル期の一九九二年調査を基に推計されたことから今後、時代に合った見直しを検討するとしていた。二〇一三年ごろ着工予定の第二区域については、一部が米軍泡瀬通信施設の保安水域にかかり、絶滅危惧種の生息地が含まれることから、人工島の変更や中止も含めて県や国と調整が残るとして、最終結論は市幹部や市議会の与党議員にも伝えていなかった。東門市長は、市議会十二月定例会が始まる六日までに、全市議三十人に説明する考えを示していた。

 東門市長は、推進と中止で市民の意見が割れる同事業について「市民にすべての情報を公開し、市民の声を聞いて判断する」と公約に掲げ、〇六年四月市長選で推進派候補を破って当選した。

 就任後は、公募で選んだ市民と学識経験者で組織する東部海浜開発事業検討会議を設置。今年七月には同会議から埋め立て後の企業立地の見込みや環境問題などを精査した報告書を受け取り、「判断材料にして年内に結論を出す」としていた。

 [ことば]東部海浜開発事業 国と県が中城湾港新港地区の港湾整備のために浚渫した土砂を利用して約187ヘクタールの人工島を造り、その後、沖縄市が大型ホテルなどを誘致して経済活性化を図る計画。埋め立て造成の総事業費約489億円。沖縄市は土地購入費約184億円とインフラ整備約91億円を見込む。国の埋め立て工事は2002年に始まり、全体の約半分に当たる第1区域は、12年にも埋め立てが完了する。


投稿者: 由

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