さて,自称・保全生物学徒でありながら,南方熊楠の生家も墓も訪問せず「イチョウガイがっ,サナギガイがぎがぎが!」とか唸りながら,田辺を去っていく.
植芝盛平は合気道の開祖で,出口王仁三郎と共にモンゴルを旅している.神道に熱心で,南方熊楠の神社合祀策反対運動に共鳴し,晩年に茨城県笠間市に合気神社を建立したというエピソードも素晴らしい.
そして,怪力無双の荒法師・武蔵坊弁慶は「かんらから」.弁慶は産まれた時から長髪で,歯も生え揃い,顔は黒く鉄色で,左の肩には「摩利支天」,右の肩には「大天狗」の文字が刻まれていたという.
どうもこの三人は偉人と呼んでくくれる雰囲気でもないので,「田邊乃三人」としてあるのは,なかなか関西的に妙に几帳面だと思う.
田辺駅正面の看板.こういう濃い人たちを先人として仰ぐ田辺,こういう豪傑たちを恋人にする田辺の娘たちは素晴らしいと思う.弁慶の母・弁吉は,つわりを鎮めるために,村人の鋤を10本も盗んで食べたという.男女を問わず,住民の殆どが豪傑なのだろうか.
投稿者: 由
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