写真は2006年3月に,韓国ソウルのノリャンジャン市場で売られていたホンビノスガイ.かなり大量に売られていて,北朝鮮から輸入されているということだった.韓国内では,まだ私たちの知る限り,移入・養殖の例はないようだ.
中国では,美洲簾蛤・硬殻蛤と呼ばれていて,2000年に山東省海洋水産研究所がアメリカから種貝を導入して養殖を始めたという情報がある.
http://scholar.ilib.cn/A-scxb200305019.html
台湾や中国南部の浙江省温州(Wenzhou)でも養殖が行われているが,導入年代は分からなかった.中国では水産有用種として既に多くの研究がある.
東京湾のホンビノスガイは,アメリカから直接入って来たのではなく,中国・北朝鮮のアサリに混入して移入された可能性も考えられる.
しかし,東京湾で最初に発見されたのは1990年代半ば(黒住・岡本,2002)で,かなり早い.
自然分布域は,カナダのSt. Lawrence湾からメキシコ湾・テキサスまでの北米東海岸.北米西海岸(ワシントン,カリフォルニア),プエルトリコ,イギリス,フランス,オランダ,ベルギーへの移入が知られ,そして台湾・中国・北朝鮮・日本(東京湾)に移入されているということになる.
投稿者: 由
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