環境用語として「予防の原則」と呼ばれるのは,1992年6月にリオデジャネイロで開催された地球サミット「環境と開発に関する国連会議(UNCED)」で採択された「リオ宣言」の「第十五原則」のことである.
リオ宣言・第十五原則:「環境を防御するため各国はその能力に応じて予防的方策を広く講じなければならない。重大あるいは取り返しのつかない損害の恐れがあるところでは、十分な科学的確実性がないことを、環境悪化を防ぐ費用対効果の高い対策を引き延ばす理由にしてはならない。」
この原則は同じく地球サミットで採択された「生物の多様性に関する条約」(1993年5月に日本も締約国として参加)においても,「生物の多様性の著しい減少又は喪失の根本原因を予想し、防止し及び取り除くことが不可欠であることに留意し、生物の多様性の著しい減少又は喪失のおそれがある場合には、科学的な確実性が十分にないことをもって、そのようなおそれを回避し又は最小にするための措置をとることを延期する理由とすべきではないことに留意し」という文言で盛り込まれている.
投稿者: 由
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