泡瀬の干潟をずっと歩いていくと,とてもとても細かい砂でできた美しい渚に出る.ここで二枚貝に共生する小さな巻貝に出会ったのは2003年6月15日.その小さな巻貝にニライカナイゴウナという名前をつけた.
今年の6月15日,ちょうど4年後に訪れたこのパラダイスでは,ニライカナイゴウナの姿を見ることはできなかった.今年の3月にこの場所を調査した友人も,20個の二枚貝(ソメワケグリ)を見つけたが,ニライカナイゴウナの共生は確認できなかったそうだ.
少なくとも2005年までは,ニライカナイゴウナを簡単に見つけられる場所だったのに.
沖合いにできた埋立地と,浚渫工事の影響である可能性は,充分に考えられる.
2007年6月15日,泡瀬干潟のニライカナイゴウナの第一発見地.相変わらず美しいニライカナイのような場所.だが,ニライカナイゴウナは消滅もしくは激減しており,とても目に見えにくい生態系の変化が進んでいる.この写真の海域は,泡瀬干潟の第一期埋立工事によって埋立てられることになっている.
ニライカナイは遠ざかる,神の国の愛は遠ざかる.
投稿者: 由
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