先月も,沖縄の泡瀬に行ってきたんだけど,砂の堆積による海草藻場の消失が,あいかわらずひどくて,ひどい.
これは,泡瀬の干潟全域で起きていて,沖にできた埋立地の外枠によって,潮流変化・砂の移動に変化が起きて,こうなってるわけです.恐らく,潮流が速くなって,侵食かつ堆積が強い撹乱の大きい環境になっていて,静穏環境ではなくなっているので,海草藻場が消失している.「恐らく」というより,素人や大馬鹿者でも分かりそうな話だけどね.
これは2005年の同じ場所の写真で,曇りの日で地味だけど,海草がちゃんと生えていて,砂がかぶってないのが分かるでしょ.
ここには,ハボウキなどの海草藻場の典型的な種の他に,ジャングサマテ,チブヌサリなどもいて,泡瀬の陸地から最も近い小型海草藻場の素晴らしい生態系として「ガタアッチャー(干潟歩き人)」には,とても人気の場所だったんだけどね.
自然保護というのは,とても疲れる.政治も選挙も,とても疲れる.だけど,どんな人にも生物にも,心地良い環境は必要ではないのか.みんなの心の居場所を,それぞれの棲家・家庭を,子供の故郷・生まれた場所,遊び場や勉強部屋をどうしようかという話だ.
そして,心地良い暮らしの定義や内容が対立するとしても,私たちは自己の一番弱い部分に寄り添って,それを考えるべきではないのか.
そうすれば,他者や多くの生物にも,優しくできると思うのだけれどね.
投稿者: 由
前ブログでのコメント
返信削除投稿者:由2010/5/2 15:05
泡瀬干潟の環境の変化について,水間さんが素晴らしいトラックバックをしてくれたので,見てください.
いつかみんなで「まるなが」で,がっつり食べて,美しい干潟で笑いましょう.
昔のように