WWFジャパン・日本野鳥の会・日本自然保護協会の三団体も,諫早干拓完工式に素晴らしい抗議声明を出した.
「今月末には閣議決定される「第三次生物多様性国家戦略」では,平成24年までに藻場・干潟の保全・再生の整備を5千ha実施することが具体的施策であげられているにも関わらず,干拓事業が見直されないことは国策上も大きな矛盾である.
私たちは,宝の海を取りもどすために,潮受け堤防の水門を開放し,将来には撤去も含め,諫早干潟と有明海を再生するための政策が実現されることを求める.」
全文:http://www.wwf.or.jp/news/press/2007/p07112001.htm
まったく,諫早や泡瀬などの埋立が止まらず,「藻場・干潟の保全・再生の整備」なんぞ,ちゃんちゃらおかしい.どっかの海を浚渫した砂や,ダムに溜まった泥や,鉄鋼スラグを海に放り込んで干潟を「再生」するのは,是非やめて欲しい.「砂のようなもの」をそこらに積み上げれば干潟が再生できると思ってるあたりが,国土交通省・環境省の役人の生態系理解のレベルなのだ!と思うでしょ.
ところがどっこい,彼らはそんなに馬鹿じゃないんですよ.彼らもそんなのは「どうかな~」と思ってるんだけど,「藻場・干潟の保全・再生の整備」という大義名分を書類に書き込まないと,経済界・大企業の守銭奴たちににお金をあげられないんです.役人って,最低の人間を最高の上客とする職業なんで,大変なんだよ~.
パパが疲れて帰っても,良い子は甘えちゃだめですよ~.子供におもちゃを買ってあげる余裕なんて,ないんですよ~.パパは,変なおじさんに砂を買ってあげるので忙しいんですよ~.
投稿者: 由
0 件のコメント:
コメントを投稿