さて,日記本来の更新は,まだ10月上旬で,和歌山にいたりするわけである.
民宿の部屋に鍋や劇薬を持ち込んで,写真を撮り,肉抜きをし,殻を磨き,様々な方法で固定し,ラベルを作ったりしているうちに,朝の4時か5時になるのが,毎日繰り返される.疲労が極限に達していて,
「これを趣味でやってる奴がいるなんて,考えられねえ」
「苦行以外の何物でもありません」
と弱々しく爆笑する.
これでもまだ下処理の段階で,執拗に肉を抜いたり,乾燥させたり,ちゃんとした瓶や袋に入れたり,固定液を取り替えたり,ラベルを印刷したり,データベースを作るとこまで考えると,1個の標本を完成させるのには,気が遠くなるような時間がかかることになる.
博物学の道は,あまりにも険しくて,朝飯前まで徹夜という異常な世界.
投稿者: 由
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