写真2は,2004年6月の写真で,写真1にごく近い場所の「健全な海草藻場」.このような「健全な海草藻場」は,今回の調査では,-9cmで干出した泡瀬干潟北部全域において,一文字防波堤付近とその沖合いにしか残っていなかった.陸寄りの海草藻場の状態は,あまりにもひどい(写真3).
写真2)2004年6月3日,泡瀬干潟北部.海草が密生した「健全な海草藻場」.
写真3)2007年6月15日,泡瀬干潟北部.写真2に近い場所.緑が濃い海草藻場があるように見えるが,近づくと砂の堆積と侵食がひどくて,底質の露出が顕著である.すなわち海草がぼうぼうに生えて,底質が見えないほど海草の密生した写真2のような「健全な海草藻場」は,現在は殆ど失われている.これは,海草藻場の貝類・底生生物の生息に対して,大きな影響を与えていると考えられる.
投稿者: 由
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