さて,貝類学会が開催された大阪の長居公園は桜の名所でもあって,ネットの曖昧な情報によれば,一日に1万人ほどが花見に訪れるようである.
とは言え,学会員の間で「桜がきれいだね」というような話は,ついぞ聞かれることがなかった.昼休みに「外でお弁当を食べると気持ちいいですよ」という学芸員の勧めに誰も耳を貸さず,「標本販売室」で「貝がきれいだね」とか「傷がある」とか「高い」とか言ってる人が殆どだった.
統計上(山下ほか,未発表)はこのような感じになって,4月5日には長居公園の花見客の中には1.22%の割合で,貝屋が紛れ込んでいたことになる.1.22%というと少なく感じるかもしれないが,あの人出の中で100人に一人が貝屋だったと考えると,心胆寒からしめるものがある.200人に2人は本物の貝屋で,さらにもう1人は半人前の貝屋なのだ.現実にそいう国があったら,多くの人は共産圏でもいいから亡命したくなるだろう.
もっとも,この表の中の,ニート6人のうち,5人までは貝屋だったという話もあって,データの信憑性を疑う声もある.
投稿者: 山下由
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